19.7. 進化との関連 : 侵略種としてのヒト
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数百万年前の北アメリカの草原や低木のはえる砂漠を移動していた先祖の末裔
北アメリカ大陸で最も速く走る哺乳類で、6mあるいはそれ以上のストライド、時速97kmのトップスピードをもつ オオカミは、老齢あるいは病気のプロングホーンを捕らえる 生態学者はプロングホーンの祖先が、今では絶滅した米国のチーター(アフリカのチーターによく似た)から逃れるために、そのスピードを進化させたと考えている プロングホーンの生息にとって危険だったのはチーターだけではなかった 180万年前から1万年前までの更新世の間、北アメリカにはその他にも驚異的な捕食者がたくさんいた
これら恐ろしい捕食者にとっての餌は十分に生息していた
これらすべての大型哺乳類の中で、プロングホーンアンテロープだけが、更新世の最後まで分布していた
それは、ヒトが北アメリカ中に分布を拡大した時期と一致する 絶滅の要因については熱い議論があるが、多くの科学者は最終氷期の終わりに起こった気候変動に並んでヒトの侵入が原因と考えている 総合すれば、生物的・非生物的な環境の変化が、これら大型哺乳類の進化的反応に対して、あまりに急速に生じたため
更新世の生物絶滅におけるヒトの役割は、単なる始まりに過ぎなかった
ヒト個体群は増加し続け、地球上のあらゆる場所に入植していった
他の侵略的な生物種のように我々人間は、生息場所を共有していた他の生物の環境を変化させる
人間による環境変化の欲求とそのスピードは増大し、生物絶滅が加速的な勢いで生じている